ハナノ工場を知る


工場長ご挨拶

みなさん、初めまして。
私がハナノ工場で工場長をしている、三浦毅(みうらつよし)です。
いきなりで恐縮ですが、まずは私の自己紹介からさせてください。

私は北海道の遠軽町(えんがるちょう)という場所で生まれ育ちました。
オホーツクの海に近い、人口22,000人ほどの町です。
遠軽という町名は、”見晴らしの良い高台”を表す”インカルシ”というアイヌ語が語源になっています。

町は、商業・農業・林業・木材加工業などの産業が盛んです。
私の父親も趣味ではありますが、ちょっとした工房を作って木工をしておりました。そんな父親に影響を受け、私自身も木工を始めました。

2006年にテーブルを制作したことがきっかけで、ますます木工の世界にのめり込んでいきました。その後自宅の家具は、全て自分自身で制作しています。

現在はペンギンやクマなど、寒冷地域に生息する動物をモチーフにした”新しい時代の寄木細工”に可能性を見出し、日々制作に励んでおります。

工場長


ハナノ工場流“リベラルな寄木細工”

「寄木細工は、もっともっと楽しい物。身近なもの。」
私はこれをコンセプトに、日々動物の寄木細工を制作しています。

寄木細工といえば日本を代表する伝統工芸品の1つであり、縞やマスなど、トラディショナルな文様を木で寄せて作成されています。
箱根寄木細工が最も有名で、箱根駅伝では優勝チームに寄木細工でできたトロフィーが渡されるほど、地に根付いています。
またご存じのように、海外の方にとっても箱根のお土産として、寄木細工は非常に人気です。

私がそんな寄木細工に、敬意を払いながらもリベラルな風を吹き込もうと思った理由。それはこんな想いがあったからです。
形式張らず、若い人たちにも気軽に日本の美や伝統を感じてもらいたい。
木工の素晴らしさ、木の暖かさを感じてもらいたい。
そして、私が生まれ育った木工のまち・北海道は遠軽の素晴らしさを知ってもらいたい――。

これらを一所懸命想って形にしていったら、こんな作品が沢山生まれました。

そこにあるだけで癒やされる、ホッとできる、笑みがこぼれる。
ペンギンを初めとした様々な動物たちに乗せたこれらの想いが、縁あって手に取っていただけたあなたに届きますように…。


ハナノ工場のルーツ

父親が趣味のために作った、木工細工をするための工房。
私の祖母は、なぜかそこを“工場”と呼んでいました。

私自身、その”工場”で作った初めての寄木細工は、コスモスの花でした。
なぜコスモスの花なのかというと、町内に日本最大級のコスモス公園があったからです。

やがていくつか作品を作り上げていくうちに、作り手として皆さんの反応を聞いてみたくなりました。

ひょんなことから、自宅近くでやっていた物産展で販売させていただくことになり準備を進めていたのですが、販売に際し、どうやら屋号を付けないといけないようなのです。

さて、どんな屋号が良いか。悩みに悩みました。
工房を“工場”と呼んでいた私の祖母の名前は、“ハナノ”といいます。

そして私自身、キャリアのルーツとなった作品は、コスモスの花。
ハナノ、工場、花の、工場…

これらを掛け合わせて、“ハナノ工場”という屋号が誕生したのです。


制作に使われる素材や道具

私が寄木細工の制作に使う素材や道具は、いたってシンプルです。
身近にある地の素材を、大事に使っています。

【 素 材 】

  • ▪️エンジュ
    •  … 街路樹や庭木として植えられる、中国原産の木です。
  • ▪️イチイ(オンコ)
    •  … 庭木として植えられる木で、北海道ではオンコと呼ばれます。
  • ▪️松
    •  … ご存じ庭木や盆栽でも有名なマツです。
  • ▪️その他
    •  … 埋もれ木など、作品によってその他色々な木々を使用しています。


【 道 具 】

  • ▪️糸のこ
    • … 工作に欠かせない、電動糸のこです。
  • ▪️ベルトサンダー
    • … 木を研磨する時に欠かせない道具です。